人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々の事
by de_hond
道路が水でできている街
道路が水でできている街_f0121120_0503733.jpg

ローマから、この川に浮かぶおうちに乗り、ベニスへ向かった。

てのは勿論うそっぱちでありまして、列車で向かいました。結構安かった気がする。
列車の中で、楽しい出会いもあり、建築家カップル&ダイヤモンドをエネルギー資源にする研究をしているスウェーデンに住むバングラディッシュ人&ファッション業界で働くマッチョのイタリア人ゲイ&ベニスの近くの街にギャラリーを持つイタリア人女性&無口な中国人。

そんなんでベニスへはあっという間に着く。でもやはりつわりのせいで、本調子がでない。少し自己嫌悪。仕様がないのだが、いつも通りコミュニケーションを取ろうと思うと相当のパワーがいるので、気を抜いて適当に話した。

ベニスの駅へはタピ氏が迎えに来てくれる約束だった。

が、いない。

電話しても出ない。
タピ氏が滞在している家の友達に電話しても

出ない。

ショック。

妊婦に対して、この対応はちょっとー。。。
と弱気になるが、やっぱ自分の体で感じている辛さは自分にしかわからないのだなーと実感。
なんとか連絡が取れるが、タイミングが悪かったらしく、ビエンナーレの準備がちょうど活気を増して来たらしく、抜けて来られなかったらしい。それでも、やっぱり抜けてくるべきだなーって思っちゃう。
だってそれならそうと、こっちも下調べやらしてくるもの。しかし、手元にある情報は電話番号のみ。
迎えに行くね、という約束は守ってもらえなかったけど、彼は仕事で来ているのだから、まあ仕様がないのだ。

こんな事に負けていられん!強く生きないとぉー!と思い、ビエンナーレの会場まで行く。
ベニスの交通手段はもっぱら船ばかりなので、妊婦にはもってこい。なんたって船酔いしても、もう既に船酔い状態なので、本当の船酔いに気が付かないー!ラッキー。

ポジティブであります*

30分も船に揺られ、トイレに行きたくなり、ビエンナーレ会場前のカフェで借りようとするが断られる。ケチンボめ。
なんだか悲しくなるが、ビエンナーレ会場のセキュリティーをパスなしで、うまく言って入れてしまう自分に感動しながら、ここのセキュリティー大丈夫かと心配しつつ、メイン会場らしき入り口へ&トイレへ。

タイミング良くタピ氏が出てくる。
あーやっと会えた〜。ローマからの疲れがどっと出る。

駅に迎えにきてくれなかった怒りはどこへやら〜、ただただ安心。
そして、アトリエ・ワンの手伝いをする皆様に挨拶しつつ、見学。
横ではアーティストが作品を作っていたり、会場内には色んな建築家を中心としたクリエーター、スーパー有名な建築家がチラホラいて、暇な私は適当に話しかけまくり、なぜか知り合いが増えまくる。ただの見学者のくせに。あはは。やっぱ新しい人々出会って話すのは楽しい。
道路が水でできている街_f0121120_161100.jpg

アトリエ・ワンはいくつもの模型を展示しているのだが、それがまた素晴らしい。
まさに私のテイストピッタシという感じで、建築にはあまりというか全然くわしくなかったが、私もなるべくお手伝い。途中で模型に使う「木」を増やすため、会場のまわりのミニチュアっぽい木を広いながら、みんな外で作業。枝の皮を剥がすためカッターでシュパシュパ!蚊はみんなの血をシュパー!まるでみんなでキャンプにでも来たのではないかという錯覚を起こす。
道路が水でできている街_f0121120_112620.jpg

アトリエ・ワンはナチュラルなアットホームな良い印象の建築事務所だな〜と思う。私のひろった、枝も、アトワンの主・塚本さんが気に入ってくれ、見事採用。(このリンク先の一番最初に出てくる写真の手前の模型の赤っぽい木だよ)うれし〜◎
道路が水でできている街_f0121120_1115143.jpg


道路が水でできている街_f0121120_163829.jpg

隣で作業していたSANAAという建築事務所はまた全然違った雰囲気。それは模型はもちろんのこと、手伝っている人の雰囲気とか。でも共通している点は、みんな本当に精魂込めて一生懸命。建築家の人々のコツコツパワーはおそるべし。

ただやっぱり体調が悪く、それを隠して会場にずっといるのが無理なのと、まあ少しはベニスを見ねば!と思い
ペギーグッゲンハイム美術館へ。どうやらグッゲンハイム娘のコレクションらしい。

私は、アートを感じるときって、心が平和だったり、余裕がある時・人だけかと思っていた。
道路が水でできている街_f0121120_1165385.jpg

だが違った。
むしろ、気持ちが複雑な状態にある時に、アート作品はパワーをはっきするのではないか。
特に言葉の作品が、心にずんずん入って来た。
前までは心に余裕が無い時にアート作品を見るということは向いていないなーと思っていたのに、実はその真逆だったのね。
道路が水でできている街_f0121120_20485294.jpg

船から見える、街の広告にすらなんだか感動してしまう。
妊婦は忙しい。

そして船でまさかの再会。
ローマからベニスに向かう列車で出会ったバングラディッシュ人がなんと船で横に座っていた(笑)

ベニスでタピと一緒にお世話になったTくんの下宿先では、子犬がたくさんに産まれた時であった。
見ている分には可愛い子犬たち。
しかし、母犬はストレスが相当らしく、ゴミ箱を荒らしたり、なるべく子犬たちから距離をとろうとする。
その隙に私は子犬に近づこうとする。
でもそれに気が付いた母犬は疲れた体を、ぬくっと動かし、子犬を守りに戻ってくる。

道路が水でできている街_f0121120_20505924.jpg

子育ては簡単じゃないっていうのは承知していたはずだけど、
実際にその時が来たら身体的・精神的に想像以上の体験をするんだろうな。
出産にしろ子育てにしろ、やっぱ自分にできる自信はあるか、って言われたら
ある
って正直言えないけど、子供と共に乗り越えて成長するしかないんだろうね・・・。
by de_hond | 2010-09-20 01:17 | Trip
<< Could you pleas... イタリアにいったり・・・・・あ... >>


以前の記事
2014年 03月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 07月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 05月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 09月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月

お気に入りブログ
たべられる文章
Bamboo Shoot...
えるだま・・・世界の国から
spazieren
signif
JAM SESSION WEB
読んでみて
Murmuration
日 日 食 房
気は若くても
LOOTONE
HOUKO
オランダでわたしがみたもの

links

カテゴリ
全体
Holland
Sarajevo
Art
Japan
Trip
Germany
food
Life
映画
WdKA
Rotterdam
ヒマジン
goed dag
EIGO
ORANDAGO
Ossのおうち
お願い
family
dance
link
俳句
お知らせ
artwork by Sae
妊娠生活
cooking
マイブーム
青十郎
つくばライフ

原発・放射能
友人
大阪ライフ
お宅訪問
未分類

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧