学校の課題で、ある古い工場の屋上に何かゴミで作品を作らなくてはならなかった。その屋上は、展示スペースに悪条件な状況ばかり。雨風が強かったり、大人数が上がれなかったり。展示とはなんなんだろうか。その屋上のすぐ横に、唯一その屋上を見渡せるマンションがあり、この住人なら窓から、私たちの展示が見れるなあと気が付いた。
そして私はそこの住人を訪ね、不必要なものを集めた。その集まったゴミ=材料で何かのカタチを作る。作られる物体は、私とマンションの住人との間に起こった記憶を参考にできある。
クロコダイル皮うし
親切にしてくれた住人トルシュさんは夕飯の席にまで、私を招いてくれ、多大な協力をしてくれた。オランダ語しか話せない彼女だが、私はあのマンションの中で彼女と一番コミュニケーションをとったと思う。「クロコディーラレーラタッシェ(クロコダイル皮鞄)」とおかしなオランダ語を教えてくれたのが印象的で、全てのゴミ=材料に、クロコダイル柄をプリントした。
マンションの名は「Queen of the South」私の立体の名は「King of the South」