昨日はバイト帰り、同僚の中国人ビッキーとその旦那中国人レイくんと同僚のパキスタン人トシーフとで夕飯を食べた。 同僚の中国人がバイト先の近くに韓国人経営のリーズナブルでおいしい焼き肉屋があると言ったので、一年ぐらい焼き肉ってない私としては是非に!!!!という感じであったが、モスリムであるトシーフは豚肉は勿論のこと、他の肉もアッラーの神の洗礼を受けていないと食べてはならないということなのだ。(動物を殺める時に何か唱えるらしい)なので勿論焼き肉なんぞ無理中の無理で。彼は私に気を使って、日本食屋さんに行こうと言った。 いや、気を使うなら、日本食レストランは遠慮したいw日本人の勧めるところならまだしも、外国人しか座ってない様なお店はまず偽日本食屋。経営者はたいがい中国人。でも、一度行ってみるのも面白いかと思い、ビッキーとレイお勧めの食べ放題日本食屋へ。 おおおお。やはり客に日本人は見当たらない。そして、店員は中国人のみ。しかし中国人以外の客は、日本人の店員だと思ってるんだろうね。私にとっては面白く、そしてなんだかこの店に入る事自体が恥ずかしい行為のように感じたけれど、この店を本気で日本食レストランと捉えている外国人がいるとしたら(全員そうだろうけど)なんだか少し詐欺のようで悲しい。まだ料理がおいしかったらいいけど、すし飯が餅みたいで酢が入り過ぎで、まずかった。もう二度と行かないと思うけど、人生に一度はあの場を体験するのも社会勉強だなと思った。と、辛口になっていますが、私は一セントも払わなくて良かった。トシーフが「僕が食事に誘ったんだから、払いたいんだ。パキスタンでは普通、男が女の人に払うものなんだ」と言って、結構高い値段を払っていた。有難う。 しかし、実は19時過ぎくらいから23時頃までいた、このレストランの私たちの席では、壮絶なほど、モスリムの宗教話を中心に討論が繰り広げられた。 ある一つの宗教を信じている人は、本当にその神がいると思っている。これは、すごく神秘的なことだ。おお!神秘的って言う字は「神の秘密的」って書くのね!まさしく。 宗教を信じている人には悪いが、私はそこまで知識もなく、ただシンプルに、宗教は嫌いだと思っている。なぜかというと、大きな争いごとの要因となっているから。 けれど、昨晩、よりリアルな情報源(ウィキペギアでも学校でもなく、トシーフという本物の信仰者)から、その考え思いを聞けて、あらためて日本を飛び出てよかったな〜と思った。それは、彼自身の意見自体が良かったのではなく、自分の身を持って、知識を得る経験、そしてそれから思考できて、とても本物に感じれたし、そう言う事が自然と少なくなっている最近では、贅沢なようにも感じた。 しかし話していた内容は結構、偏った意見だったり、過激な事だったかもしれない。 トシーフはひたすら、自分の信仰する宗教の素晴らしさを、人が話しているのに割り込みながら、ウルサいぐらい、強引に、自分の考えを理解させようと押し付けてきた。 もともとひねくれものの私に、そんな事をしたのが、間違えで(私としては色々な意味で学べたのでよかったけど)、彼が毎回何かを説明し終え、「理解した?」と聞いてくると、私はニヤりとして「のー」とはっきり言った。オランダに来る前の私なら、「ふーん」とか「あ、まあね」とか軽く聞き流していたかもしれないが、もうすぐ2年になるオランダ生活を味わった私は、自分がかなり、自身の考えで自分に嘘をつかないように成長?している事に、昨日気が付かされた。 私は、何事にも全く笑いがな話が苦手だ。 わははははーと笑えなくていいけど、いつでも「ニヤ」とできる一言が言える人を素敵だなと思うし、自分もそうなりたいと思っている。わたしは、誰の意見や考えでも三度ぐらいは、アンダースタンドしようと心がけている。しかし、すごく頑固な私は、結局のところ、自分の考えがやはり一番しっくりくるのである。 トシーフは、すごく”一般的な常識や形式”を信じている人だなと思った。善悪が、リアルな体験だけではなく、ただの情報からの知識で、はっきりと彼の中に定まっている。そして、男女をはっきり区別し、やはりこれは仕方が無い事なのだろうけど、「男が養うのが当たり前、養えるなら5人妻がいてもいい。すべてを平等にできるなら。」(モスリムは一夫多妻制)という。そんなの無理だ。私は、結婚しても、もし旦那が違う魅力的な女性に目がいってしまっても仕方がないと思う。そもそも結婚式で、永遠の愛を誓うのは、それを破る可能性があるからであって、その愛が永遠ならば、最初からそんな誓う必要もなく、もっと気軽にいけばいいのだ。しかし、トシーフはお金も行動も気持ちも4人の女性に平等にする、という事が可能だというのだ。私は、絶対信じないね。だって、彼は昨晩、神を信じない私を駄目だとジャッジした。そういう風に聞く耳持たず、安易に人々ジャッジできる人(宗教の人)に、4人の妻を心のどこかでランク付けしている事は確実である、のではないか。 それと、もう一つかなり理解不能だったのが、多数決は絶対正しく、嘘は悪いもの、と言っていたこと。マイナーなものが好きな私にとって、大多数に人気があるものは最初から興味自体がうせる。モスリムの信仰者は世界の人口で一番なのか?そうではなかく、この教えが正しいのならば、モスリムという信仰は正しくないことになる。しかし、ここでパラドックス。もしモスリムが正しくないのならば、そもそもこの教えも正しくない事になり、それは成立不可能だ。 嘘は悪い、というのは結局エゴイスティックな考え方だけで言っているものではないだろうか?私は嘘をつくのが嫌いである。なぜかというと、自分のため。嘘をつくと自分はいい気がしない。でも時には、人の気持ちを傷つけないのために嘘をつく時がある。その時、嘘が言えない人は、実は自分がかわいくて仕方が無い人に違いない、まるで私のように。 とにかくトシーフは、みんなの言葉を遮りすぎた。そして私は彼は本気で神がいると信じている気持ちの強さにカルチャーショックを覚えた。そして、神がすべてを創造した、超自然エネルギーと彼がいった。私は、その時、うおおおおお!と分かってしまった。私が喋っていたのは、トシーフではなく、神だったのだ!神を信じるトシーフ。そしてその神が、全てのものを創りだしたのなら、勿論、人間を創りだしたのも神。そして、その人間が言葉を生み出し、モスリムを創り、「神」という一語を創りだした。 そう、神は「神」を自分で創ったのだ。 人間の意識を創りだした神は、神自身を創るため、人間を創った! ザ パラドックス。 へい 矛盾。 そして、あれだけ強情にモスリムの神の存在を語るトシーフは、神にコントロールされているのだ。と私が思う事で、神が存在していることを信じていることにもなる。 ほえーひえー! ということで、わたしはこれから、知識的にもちゃんとコーランとバイブルとお経?仏教を学びたいというか、全てに帰依してみたいと、新たなやりたいことができましたとさ。 今まで大好きな映画「Big fish」で言われた通り、宗教の会話はさけてきたけれど、半年に一度はいいかもねw私の友達にも、色々宗教に関わっている人がいるので、今度会った時は、なんか色々聞きたいなと思った。のでよろしゅーにん。 トシーフが頼んだポテト揚げにトンカツと同じ皿に盛られたきて食べられなかったポテト揚げを枝豆の食べ殻で隠す?遊ぶ?わたくし。
by de_hond
| 2009-02-22 21:21
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